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全国単位日青会会員各聖
全国日蓮宗青年会 会 長 光岡潮慶
立正平和運動担当 委員長 小泉輝泰
サイパン・テニアン島慰霊平和宣言大法要のご報告
平成22年3月4日、北マリアナ諸島テニアン島に於いて、戦没者慰霊平和宣言大法要が厳修されました。
サイパン島にほど近いテニアン島は、太平洋戦争中の激戦区であったことはもとより、人類史上初であり唯一の原子力爆弾を搭載した2機のB-29爆撃機が広島・長崎へ向け飛び立った場所でもあります。 平成8年には名古屋市の日蓮宗檀徒である小川法子さんの発願により、島の南端にあるカロリナス岬にこの度の法要場所となる慰霊碑が建立されています。
4日早朝、サイパン空港よりセスナ機に分乗した45名もの青年僧がテニアン島に参集し、バスにて慰霊碑へ移動を開始致します。
現地へ到着した一行を出迎えたのは、慰霊碑左手の崖一面に広がる無数の艦砲射撃の跡でした。それは対面に広がる青く美しい海との非現実的なコントラストとなって私たちの眼前に広がり、その光景を目の当たりにする中、各々が持ち寄った供物をお供えし、慰霊碑前にて法要が開式となりました。
この度は当企画をお聞きになった本山藻原寺貫首 持田日勇猊下も特別にご臨席下さり、大変厳かな空気の中で戦没者慰霊・平和宣言法要が粛々と執り行われてゆきました。
式中には全国でご協力いただいた核兵器廃絶の署名奉奠、慰霊碑・署名への祈りを込めた法楽加持、そして広島・長崎両日青会の代表による平和宣言文の奉読が行われ、御題目唱和の中、持田猊下を筆頭に参加者全員による散華行堂を致しました。
岬の下より吹き上げる強風は、全国から奉納された散華を空高く舞上げ、色とりどりの花びらは、艦砲射撃の傷跡を覆い隠すかのように崖に吸い込まれて行きます。
式の最後には、全日青光岡会長より立正平和の会を代表して河崎上人へ署名が受け継がれ、5月にニューヨークで開かれる核不拡散再検討会議へご提出下さることをお約束いただきました。
法要後はテニアン島唯一のホテルにて昼食をとり、再びバスに搭乗しハゴイ飛行場跡のある北端への移動を開始致します。
北端まで僅か30分足らずのその道程こそ、60数年前に原子力爆弾を積載したトラックが「エノラゲイ」そして「ボックスカー」と名付けられた2機のB-29爆撃機の待つ飛行場へ向かった道なのです。
やがて一行を乗せたバスは草に覆われた古い滑走路を走り抜け、僅かに残された道を進むとコンクリートで舗装された広場へ到着致しました。
そこには風化を防ぐガラスに覆われた四角い穴が2つひっそりと残されています。広島へ向けて飛び立った「エノラゲイ」へ原爆を搭載した第1ピット、そして長崎へ向かった「ボックスカー」への搭載を行った第2ピット跡です。3〜4丈程しかないその穴は、今も尚、見る者に対し得も言われぬ感情を起こさせる、独特の空気を纏って存在し続けています。
それぞれのピットにて広島、長崎両日青会による発音で御題目を唱和し、皆が涙を浮かべながら戦没者への回向と、平和への祈りをささげさせていただきました。
この日私たちが目の当たりにした戦跡は、今なお人間の犯した暗く悲しい歴史を伝え続けています。鬱蒼と生い茂った密林の奥でコンクリートに囲まれた小さなピット跡に立った時、まさに人類の背負った苦しみの原点がそこに存在することを痛感させられました。
そして、それは同時に今を生きる私たちにとっての再出発の場所としなければならない、との強い祈り、願いを胸に抱かせる力をもった場所でもあります。
広島・長崎両日青会の皆様は勿論のこと、全国よりお集まりいただいた誰もがその思いを胸に抱き、それぞれの生きる場所でご活躍いただければと切に願っております。
最後となりましたが、この度の企画に際し、本当に厳しい条件の下快くお集まりいただきました各聖をはじめ、様々な形でご賛助・ご協力いただきました皆様に対し、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
【日時・場所】
平成22年3月4日(木)
於:北マリアナ諸島 テニアン島
太平洋戦争戦没者慰霊碑
【行 程】
08:30 サイパン空港集合
※ 3機のセスナにて順次移動開始
10:00 テニアン島へ全員集合
於:ダイナシティーホテル
バスにて慰霊碑へ移動開始
11:00 サイパン・テニアン島 戦没者慰霊 平和宣言大法要
於:カロリナス岬 戦没者慰霊碑
12:00 昼食会
於:ダイナシティーホテル
13:00 バスにて島北端へ移動開始
13:30 原爆搭載ピット前にて追善回向・平和祈願
於:ハゴイ飛行場跡
※ 終了後再びホテルへ
14:15〜 ホテルにて解散、サイパンへ帰島開始
※ 往路同様セスナにて順次帰島
【サイパン・テニアン島 戦没者慰霊 平和宣言大法要 差定】
入 堂
始、道 場 偈
次、勧 請
次、開 経 偈
次、自 我 偈 (署名奉奠)
次、咒 陀 羅
次、御宝前法楽
次、平和宣言文奉読
次、唱 題 (散華行堂)
次、祈願回向
次、四 誓
結、奉 送
退 堂
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